2008年09月26日

Puu-House

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遅くなりましたが、6月末に竣工したPuu-Houseの画像をアップします。
 この建物は、建て主様ご夫妻とお子様お一人、ご主人のご両親、奥様のご両親とご祖父母、総勢9人の4世帯が住む為の住宅です。このような形態の住宅は、もちろん私も初めての経験でしたが、少子高齢化が進む現代社会において、このような居住形態の可能性というのを考えさせられた体験でした。
 この計画の中で、最も気を使ったのは、それぞれの世帯の生活におけるプライバシーとパブリックのバランスでした。プライバシーばかりに気を取られると、まるでアパートの様になってしまいますし、その逆では、それぞれの世帯間のプライバシーが希薄になり、気ばかり使って落ち着けない家になってしまいます。入口の取り方、壁の配置、開口部の取り方、部屋の向きと繋がり、それらを総合的に設計に反映し、物理的な距離と心理的な距離のバランスによって、それぞれの世帯間の絶妙な距離感を実現しました。それぞれの生活の中で、最低限のプライバシーは確保しながら、みんなで住むことを積極的に楽しめるように考えました。

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 南面には大きなウッドデッキが設置されています。このウッドデッキを通して、世帯間の行き来もできる様になっています。

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 建て主様世帯のリビングダイニングです。階段を鉄骨のササラ桁と集成材の段板だけにすることで、空間に広がりを持たせています。また、階段下を掘り下げて、書斎のスペースを確保しています。ただ、当分はお子様の遊び場になる予定です。大きな窓からは、奥様の親世帯のリビングが、地窓を通して垣間見ることができます。

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 階段ホールの南面には、大きなはめ殺しの窓があり、周囲の自然を望むことができます。とても開放的です。

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 2階に上がったところの階段ホールの手洗いカウンターは、シンプルに集成材のカウンターと洗面器の組み合わせで、空間に馴染んでいます。

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 2階の子供部屋です。コーナー窓にすることで、とても開放的に感じられます。

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 ご主人の親世帯のリビングダイニングです。高さが700mmの造り付けの集成材のカウンターが設けられています。キッチンの背面には、シナ合板の扉が付く天井までの高さの収納が設けられています。

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 ご主人の親世帯の寝室です。壁面の造り付け収納の上部はあえて空けてあります。そうすることで、やはり空間に広がりを感じます。

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 奥様の親世帯のリビングダイニングです。東側の壁面には造り付けの棚が設けられています。敢えてシンメトリーとはせずに、正方形をモチーフとしたデザインとなっています。その下には、地窓が有り、玄関前のウッドデッキスペースを通して、建て主様世帯の様子が垣間見えます。

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 奥様の親世帯のトイレです。造り付けの集成材のカウンターとシンプルな手洗いが設けられています。

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 廊下は間接照明になっています。天井と片側の壁が、ブラックに塗られた合板、反対側の壁が白い珪藻土の壁になっていて、とてもコントラストが美しくい空間となっています。

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 この2枚の夜景の写真は、建て主様から頂きました。南側の外観とデッキ照明に照らし出された玄関前ポーチの木製の縦格子です。左が建て主様とご主人のご両親の2世帯住宅の玄関、右が奥様のご両親とご祖父母の2世帯住宅の玄関となっています。
posted by 雨川 充宏 at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Puu-House

2008年06月25日

Puu-House 竣工間際

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外壁のジョリパットが吹き付けられました。おかげで大分雰囲気が変わって、完成のイメージに近くなりました。また、南面では桧材でウッドデッキを造っています。これも、外壁と同じVATONのダークブラウン色で塗る予定です。内部では設備機器や照明器具、そして家具を取り付けています。6/28、29のオープンハウスに向けて、急ピッチで工事が進んでいます。
オープンハウスでの見学希望の方は、メールまたはお電話にてご連絡ください。
posted by 雨川 充宏 at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Puu-House

2008年06月22日

Puu-House オープンハウス開催

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建て主様のご厚意により、ひたちなか市三反田地内にてオープンハウスを開催することができました。周辺を自然に囲まれた敷地に建てられた、4世帯という大家族が住むための住宅です。見学をご希望の方は、メールまたはお電話にてご連絡ください。折り返し案内をお送りします。

開催日時:2008年6月28日(土)、29(日)
開催時間:午前10時〜午後5時
連 絡 先:雨川建築設計室
     e-mail)amekawa-archi@io.ocn.ne.jp
     TEL)029-276-0237
posted by 雨川 充宏 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Puu-House

2008年05月29日

Puu-House 内部造作工事

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Puu-Houseのリビングの飾り棚です。巾が2間分(内法3520mm)あります。棚は厚さ30mmの集成材を組み合わせて造っています。本棚のようにはしたくなかったので、あえてシンメトリーをくずして変化をもたせています。
 
 
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これは、2階の子供室の棚です。少しでも収納を増やす為に考えました。これも厚さ30mmの集成材で造っています。
 
 
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これは1階の廊下です。片側の壁が白い珪藻土で、反対側の壁と天井は浸透性塗料でブラックに塗られる予定のラーチ合板、床はワックス塗布のみの厚さ30mmの杉材です。天井部分には間接照明を入れて、白い珪藻土の壁を照らすように考えています。非常に仕上りが楽しみです。
 
6月末にオープンハウスを予定しております。ご希望の方は、メールにてご連絡ください。後日、詳しい案内を送らせて頂きます。
posted by 雨川 充宏 at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Puu-House

2008年05月24日

Puu-House 現場

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来月完成予定のPuu-Houseの現場です。建て主のご夫婦とお子様お一人、ご主人のご両親、奥様のご両親とご祖父母、総勢9人の大家族の為の住宅です。お互いの生活のプライバシーを確保しながらも、積極的に一緒に住むことを楽しめるよう考えています。竣工時にはオープンハウスを予定しておりますので、ご希望の方はメールにてご連絡ください。
posted by 雨川 充宏 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Puu-House